目次
  1. ホテルのホームページ制作は最初に予約の役割を決める
  2. OTA依存を減らし直接予約を増やす7基準
  3. 予約エンジンと在庫連携を分けて確認する
  4. 宿泊プランと多言語情報を更新できる形にする
  5. 制作費より予約1件あたりの総費用で比べる
  6. 公開後は流入別の予約行動を計測する
  7. よくある質問
  8. まとめ|予約の受け皿と運用を一つに決める
  9. ホテルのホームページ制作でお悩みなら|無料相談

結論から言うと、ホテルのホームページ制作では、予約機能を増やす前に、予約経路と運用する人を決めます。OTA、公式サイト、電話の役割を分け、公開後にプランを更新できる状態まで発注条件へ入れることが大切です。

理由は、きれいな公式サイトを作っても、予約の入口や更新担当が曖昧なら直接予約の受け皿にならないからです。予約システムへつながっていても、料金や空室が古ければ安心して予約できません。デザインだけで比べず、予約経路と公開後の担当を一つの運用表で決めます。

では、制作会社の実績や見た目以外に、何を比べればよいのでしょうか。この記事では、Webに詳しくないホテル担当者が使える7つの基準へ整理します。

ホテルのホームページ制作は最初に予約の役割を決める

ホテルのホームページ制作では、最初にOTA、公式サイト、電話の役割を決めます。

OTA(インターネット上の旅行予約サイト)は、新しい宿泊客と出会う大切な入口です。一方、ホテル名で検索する人や、一度泊まった人には、公式サイトで魅力や限定プランを伝える余地があります。電話は、団体利用や個別の確認が必要な相談に向いています。

たとえば、ホテル名で検索した人へ朝食の内容や連泊プランを詳しく伝えられるのは公式サイトです。OTAの一覧の中では、同じ説明を同じ長さで置けません。

予約経路主な役割先に決めること
OTA新規客との接点を広げる掲載する客室とプラン
公式サイト指名検索や再訪客の予約を受ける限定情報と予約への流れ
電話個別相談を受ける対応時間と引き継ぎ方法

公正取引委員会が紹介した海外当局の調査では、OTAの価格条件や手数料、検索上の影響が課題として挙げられています。調査の紹介ページでも、宿泊施設がOTAから間接的な圧力を受ける場合があると示されています。

だからといって、OTAを急にやめる必要はありません。公式サイトは、OTAをやめるためではなく、指名検索や再訪客の予約を受ける場所として設計します。予約経路ごとの役割を分けると、制作会社へ頼む範囲も具体的になります。

予約経路の役割を分ける図

OTA、公式サイト、電話の予約経路を役割ごとに分ける図
予約経路ごとに役割を分けると、公式サイトが受け持つ予約を決められます。

OTA依存を減らし直接予約を増やす7基準

7基準は、予約の受け方から公開後の計測までを比べる項目です。

この7つに絞る理由は、デザインだけでは予約の受け皿が完成しないからです。候補会社へ同じ質問を送り、回答を一つの表へ入れてください。提案の違いが見えやすくなります。

基準確認する質問見送る条件
1. 予約経路公式サイトはどの予約を受けるかOTAを否定するだけ
2. 予約導線客室から予約まで迷わず進めるか予約ボタンの位置しか説明しない
3. 外部連携空室と料金はどう更新されるか「連携できます」で終わる
4. 情報客室、食事、アクセスを誰向けに出すか写真を並べるだけ
5. 更新季節プランを誰がいつ直すか更新方法と担当が曖昧
6. 費用初期費用と公開後費用はいくらか制作費しか示さない
7. 計測予約ボタンと予約完了を確認できるか閲覧数だけを見る

予約経路と導線は分けて聞く

予約経路は「どこで予約を受けるか」、導線は「そこまでどう進むか」です。公式サイトで予約を受ける方針でも、客室ページから予約画面へ進みにくければ離脱します。

スマートフォンで客室を見た人が、日付と人数を入れて予約できるまでを実際にたどってください。途中で別サイトへ移る場合は、見た目やホテル名が変わって不安にならないかも確認します。

更新と計測は公開後の仕事として聞く

「保守あり」だけでは、季節プランの変更や数字の確認まで含むか分かりません。更新する情報と、毎月見る数字を作業名で分けます。

  • 客室とプランの文章を変える
  • 写真と営業日を変える
  • 予約ボタンが動くか確かめる
  • 流入元と予約行動を確かめる

これらの作業が見積もりに無い場合は、自社で担当できるかを先に決めましょう。

見送る条件が候補を絞る

良い条件だけを増やしても、制作会社は絞れません。自社で譲れない条件を3つまで決めます。季節プランを当日更新できない場合は見送る、といった基準です。利用中の予約サービスを確認しない会社や、公開後の相談先がない会社も候補から外せます。

予約エンジンと在庫連携を分けて確認する

予約画面への接続だけでなく、空室と料金の更新方法、障害時の連絡先まで確認します。

予約エンジンは、日付、人数、客室を選んで予約する画面です。サイトコントローラーは、複数の予約先へ空室や料金を配る仕組みを指します。画面へ移動できるだけでは、空室と料金が正しくそろっているとは限りません。

予約画面へつながることと、料金や空室が正しく更新されることは別々に確認します。次の4点を制作前に書き出してください。

確認する場面決めること
通常の予約どの予約画面へつなぐか
料金と空室どの仕組みから更新するか
プラン変更誰が入力し、誰が確認するか
障害発生ホテルと各会社の連絡順

観光庁の調査業務としてまとめられた提言書では、対象24施設のうち15施設が、PMS(客室や宿泊情報を管理する仕組み)の制約で導入したいシステムを断念した経験があると回答しています。まとめたのは全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会です。データセット仕様に関する提言書では、接続方法や料金体系の違いが連携の壁になると示されています。

このため、制作会社の「連携できます」という回答だけで決めません。利用中のサービスと契約プランを共有します。接続方法と障害時の担当も伝え、どこまで確認できたかを見積書へ残します。

宿泊プランと多言語情報を更新できる形にする

更新する情報ごとに、作業する人、承認する人、困ったときの相談先を決めます。

ホテルの情報は、会社案内より変化が多いものです。季節プランや食事、送迎などは、古いままだと予約前の不安につながります。休館日と周辺情報も更新対象です。多言語ページを作る場合は、日本語を変えた後に誰が翻訳を更新するかも決めます。

情報作業する人承認する人相談先
季節プラン宿泊担当販売責任者予約サービス会社
客室と館内写真広報担当施設責任者制作会社
送迎とアクセスフロント担当運営責任者制作会社
多言語案内翻訳担当運営責任者制作会社

たとえば、年末年始のプランを11月のうちに出したいとします。文章の差し替えを毎回制作会社へ依頼する形だと、往復のたびに数日ずつ止まります。販売できる期間が短くなった分を、後から値引きで埋める展開になりがちです。

自社で更新できる管理画面があっても、承認する人がいなければ公開は止まります。反対に、制作会社へすべて任せると、変更のたびに費用と待ち時間が発生しがちです。そこで、よく変わる情報は自社が担当します。構造や表示に関わる変更は制作会社へ分ける方法もあります。

予約システムとの連携や多言語対応は、利用中のサービスと運用体制を確認して対応可否を判断します。

制作費より予約1件あたりの総費用で比べる

見積もりは、初期制作費と公開後の費用を同じ期間で比べます。

制作費が安くても、予約機能の利用料や更新費が続けば総額は変わります。逆に、自社で更新するための引き継ぎ費用を先に払うほうが、公開後の負担を抑えられる場合もあります。

費用初年度に確認すること2年目以降に確認すること
制作設計、デザイン、実装大きな改修の条件
予約機能初期設定と接続月額や予約ごとの費用
素材撮影、文章、翻訳季節ごとの追加
更新引き継ぎや代行更新量と対応時間
計測初期設定分析と改善の回数

たとえば、制作費の安さだけで決めたとします。公開後に予約機能の月額と季節プランの更新代行が毎月かかると、2年目の支払いは初年度と大きく変わりません。逆に、自社で更新できる状態まで引き継いでおけば、2年目からの作業を社内で回せます。

費用はホテルの規模、ページ数、撮影、連携先で変わります。相場の数字だけで決めず、同じ条件を渡した見積もりを比べてください。ホームページ制作費用の考え方も、含まれる責任範囲を分ける時の参考になります。

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公開後は流入別の予約行動を計測する

公開後は、流入元ごとに予約ボタンの利用と予約完了までを確認します。

閲覧数だけでは、公式サイトが予約の受け皿になったか判断できません。検索や広告、SNSなど、人がどこから来て予約画面へ進んだかを分けて見ます。OTAの紹介欄から来た人も同じ方法で確認します。

直接予約を増やす運用の順番

直接予約を増やす運用を役割、連携、更新、費用、計測の順に進める図
順番を固定すると、直接予約が増えない原因を切り分けやすくなります。
確認する数字分かること次の判断
客室ページの閲覧興味を持たれた内容写真や説明を直すか
予約ボタンの利用予約へ進む割合ボタンやプランを直すか
予約完了予約画面で完了したか連携先を含めて確認するか
流入元どの入口が働いたか続ける集客経路はどこか

たとえば、客室ページはよく見られているのに予約ボタンがほとんど押されていないなら、直す場所は集客ではなく客室ページの中です。反対に、予約ボタンは押されているのに予約完了が少ないなら、予約画面や連携先まで見に行きます。同じ「予約が少ない」でも、直す場所は変わります。

計測は、担当者が毎日数字を見るためではありません。月に一度でも、同じ数字を同じ方法で確認できれば、改善の順番を決められます。ホームページ改善のチェックリストも合わせて使うと、見た目だけに引っ張られず優先順位をつけやすくなります。

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役割を決め、連携を確かめ、情報を更新し、費用を比べてから計測します。順番を飛ばすと、数字が悪い原因を切り分けにくくなります。

よくある質問

OTAは使わないほうがよいですか?

いいえ。新規客との接点としてOTAを使い、指名検索や再訪客の受け皿として公式サイトを整える考え方があります。自社の予約構成に合わせて役割を決めます。

予約システムはホームページ制作会社が用意しますか?

会社によって異なります。制作会社が画面への接続を担当し、予約サービス会社が料金や空室の仕組みを担当する場合もあります。契約先と障害時の連絡順を確認してください。

多言語ページは最初から必要ですか?

対象となる宿泊客と、更新できる体制から決めます。翻訳したまま更新されないページを増やすより、必要な案内から始める方法もあります。

制作会社へ何を渡せば見積もりやすいですか?

予約経路と利用中のサービスを伝えます。必要なページと更新担当もまとめ、撮影の有無を加えてください。同じ条件を各社へ渡すと、費用と支援範囲を比べやすくなります。

まとめ|予約の受け皿と運用を一つに決める

ホテルのホームページ制作では、7つの基準を同じ条件で比べます。

特に大切なのは、公式サイトが受け持つ予約と、公開後に情報を更新する人を同時に決めることです。予約画面へつながるかだけでなく、料金や空室の更新、障害時の連絡先、公開後の計測まで確認しましょう。

見積もりを取る前に、次の4つを書き出しておくと各社へ同じ条件を渡せます。

  • 公式サイトで受けたい予約はどれか
  • 利用中の予約サービスと契約プランは何か
  • よく変わる情報は誰が直し、誰が承認するか
  • 公開後に毎月見る数字はどれか

ホテルのホームページ制作でお悩みなら|無料相談

ホテルのホームページ制作で、予約システムを含む依頼範囲や公開後の担当を決めきれない場合は、EQUAL DESIGNへご相談ください。

現在のサイト状況と課題を確認し、必要な制作・改善範囲を整理して提案または専門領域を切り分けます。

EQUAL DESIGNでは、サイトの設計から公開後の計測までを支援候補として確認します。直接予約数や売上は保証せず、利用中の予約サービスや多言語の運用条件に応じて対応可否を判断します。

無料相談フォームから、現在の公式サイト、利用中の予約サービス、困っている更新作業をお知らせください。