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SEO対策の費用は、公開されている料金例では月5万〜50万円に集まります。ただし、この幅の中で自社がいくらなのかは、相場表からは出ません。先に決めるのは、1件あたりの粗利と増やしたい受注数から計算する、毎月出せる上限です。上限が先にあると、届いた見積もりを受けるか、範囲を狭めるか、今回は見送るかを、その場で判断できます。
この記事は、相場の一覧を眺めて終わらせないために書いています。金額の幅がなぜ出るのか。自社の上限はどう計算するか。見積書のどこを見れば内訳が分かるのか。この3つを順番に並べます。
SEO対策の費用が月5万円から50万円まで開く理由

2026年9月18日に、SEO支援会社が公開している費用解説3本を読み、金額を並べました。月額の契約は月5万〜50万円。単発の診断は10万〜100万円。記事の制作は1本あたり数千円から8万円でした。大規模サイトの改修では、単発で300万円規模の公開例もあります。同じ「SEO対策」という名前で、10倍以上の開きがあるわけです。
開きの正体は、作業量ではなく責任の持ち方です。調べるところまでか、サイトを直すところまでか、直した後の数字を追うところまでか。どこまでを相手が持つかで金額が変わります。「記事を月4本」という数量だけでは、この線が見えません。
| 責任 | 主な成果物 | 見積もりで確認すること |
|---|---|---|
| 調査・設計 | 検索需要、競合差、対象URL、優先順位 | 調査結果が実装計画まで落ちるか |
| 制作・実装 | 技術修正、記事、内部リンク、CTA | CMS反映と動作確認を誰が行うか |
| 検証・改善 | GSC・GA4・問い合わせ分析、改稿 | 報告後の修正が契約内か |
相見積もりを並べるときは、この3つの責任の欄をそろえてから金額を比べます。同じ月額でも、助言だけの契約と、修正と計測まで含む契約は別の商品です。
契約形態ごとに費用の出方はどう違うか
契約形態の前に、SEOの作業が5つに分かれることを押さえると比べやすくなります。どの契約でも、この5つのどこまでを相手が持つかが値段になります。
- 調査:今の順位、競合、検索されている語を調べる
- 設計:どのページで何の語を狙うかを決める
- 制作:記事や既存ページの原稿を作る
- 実装:サイトへ反映し、技術の不具合を直す
- 計測:表示や問い合わせの変化を追い、次を決める
次の表は、各社が公開している料金例を契約形態ごとに整理したものです。自社の見積額を保証する数字ではありません。
相場は、発注先を即決するための数字ではありません。見積もりが極端に安い、または高いときに、その理由を質問するための物差しとして使います。
| 契約形態 | 公開相場の目安 | 向く課題 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 月額型 | 月5万〜50万円程度 | 継続的な改善、複数URLの運用 | 作業内容と実装量が月ごとに曖昧になりやすい |
| スポット型 | 10万〜100万円程度 | 診断、キーワード設計、移行支援 | 診断後の修正費用を別に確認する |
| 成果報酬型 | 対象KWごと月3万〜10万円程度の公開例 | 順位条件を限定した施策 | 指名語や事業価値の低い語が対象に含まれないか確認する |
| 記事制作 | 1本数万円からの公開例 | コンテンツ不足の解消 | 構成、取材、図解、入稿、改稿の範囲で差が出る |
表の金額は市場に公開されている料金例で、EQUAL DESIGNの確定料金ではありません。2026年9月18日に3本の費用解説と突き合わせ、月額型と記事制作の帯は一致しました。単発型は、大規模サイトの改修を含む公開例では300万円規模まで伸びます。施策の量と今のサイトの状態で変わるため、契約前に個別の見積もりを取ってください。
同じ月額でも総額が変わる3つの分かれ目
月額20万円の見積もりが2社から届いたとします。片方は助言だけ、もう片方は修正と公開確認まで含む。どちらが安いと言えますか。次の3点を分けると、その差が見えます。
1つ目は、月内に何が納品されるかです。確認できる成果物を、契約書へ書き出してもらいます。
- 調査や分析のレポート
- 改善の指示書
- 修正して公開済みのページ
- 記事の原稿と、公開済みの記事
- 計測の設定
「SEO支援一式」という1行だけでは、他社と並べられません。
2つ目は、誰がサイトを直すかです。提案を受けた後に自社や別の制作会社が直す契約だと、追加の工数と連絡の手間が出ます。CMS(自社で文章や画像を更新する仕組み)への反映、開発、公開後の確認まで含むかを聞いてください。
3つ目は、何を成果として見るかです。検索順位だけで終わらせず、次の5つまでつなげます。CTA(問い合わせへ進む案内ボタンや案内文)まで含めて、どこが動いたかを見ます。
- 表示回数
- クリック数
- 相談への案内(CTA)のクリック
- 問い合わせ
- 商談になった件数
検索の量が大きくても、客にならない語で上位に出れば売上は動きません。ここを合わせないまま金額だけ下げると、安い分がそのまま無駄になります。
自社はどの契約形態を選ぶか
選び方は、社内に手を動かせる人がいるかどうかで大きく変わります。
- 継続して直し続ける体制を作るなら月額型。毎月の作業内容を書面で固定する
- 診断や移行など、終わりの条件がはっきりしているなら単発型
- 成果報酬型なら、対象の語、順位の測り方、社名で調べて来た検索の扱い、契約終了後に残るものを先に合意する
成果の測り方を双方で確認できないまま成果報酬型を選ぶと、何に払ったのかが後から分からなくなります。
SEO対策の費用を、自社の金額にする6手順

見積もりは、記事の本数から作りません。目的から順に決めて、最後に月額の上限を出します。
- 目的:SEO経由で1年に増やしたい受注数と、1件あたりの粗利を書き出す
- 現状:対象サービスのページが今どのくらい検索に出ているかを確認する
- 課題:技術の手直し、既存ページの書き直し、記事の追加のどれが要るかを分ける
- 担当:サイトへの反映、公開後の確認、記事の入稿を誰がやるか決める
- 期間:3か月・6か月など、判断する時期と見る数字を決める
- 上限:目標の粗利と、そこへ回す割合から、毎月出せる金額を出す
2の現状は、サーチコンソール(Googleが無料で出している検索の管理画面)で確認できます。3の手直しで多いのは、クロールの詰まりです。クロールとは、検索エンジンがページを見に来る動きのことです。内部リンク、つまりサイト内のページ同士をつなぐリンクの不足も、ここで見つかります。
6の上限は、次のように出します。1件あたりの粗利が30万円で、SEO経由の受注を年6件増やしたいなら、目標の粗利は180万円。このうちいくらを初年度の投資へ回すかは、自社で決めます。
- 粗利の3割までと決めたなら、年54万円。12で割って月4万5千円が上限
- 粗利の半分までと決めたなら、年90万円。月7万5千円が上限
- 初年度は回収を求めないと決めたなら、翌年以降の粗利で同じ計算をする
出した上限が公開相場の下限に届かないなら、月額の契約ではなく単発の診断から入る、対象ページを絞る、社内で手を動かす、のどれかを選びます。上限が先にあると、断る判断も自分でできます。
この順番で決めると、土台が整っていないまま記事だけ増やす失敗を避けられます。Googleも、検索向けの記事を作る前に土台を整えるよう案内しています。詳しくはGoogle検索の開発者向けSEOガイド※をどうぞ。
見積書で内訳を確認する7項目
対象の範囲。 サイト全体か、サービスページだけか、記事だけか。どこまでが金額に入るかを書いてもらいます。
初期調査で何が納品されるか。 検索の需要、競合、今の順位、技術の課題、ページ同士の重なり、優先順位。この6点が形になって届くかを見ます。
技術修正は誰が手を動かすか。 指示書までか、コードとCMSの修正と公開後の確認まで含むかで、社内の負担が変わります。
記事制作のどこまでが含まれるか。 次の8つのうち、別料金になるものを聞いてください。
- 構成づくり
- 取材
- 執筆
- 校正
- 図版の作成
- サイトへの入稿
- 内部リンクの設定
- 公開後の書き直し
報告のあとに何をするか。 数字の説明だけで終わるのか、次の仮説と修正と再計測まで入るのかを確かめます。
期間と解約の条件。 最低契約期間、自動更新の有無、記事やアカウントが誰のものになるかを見ます。
成果の定義。 順位保証の有無ではなく、どの検索からどのページへ集めて、どの問い合わせを増やすのかを合意します。
状況別に、SEOの費用をどこへ使うか
配分は、他社の金額ではなく自社の詰まっている場所から決めます。今どこで止まっているかで、最初に払う先が変わります。
| 状況 | 優先する支出 |
|---|---|
| 検索流入がほぼない | 技術・検索需要・URL設計の診断 |
| 表示されるがクリックされない | タイトル、検索意図、SERP差の改善 |
| 流入はあるが問い合わせがない | サービス接続、CTA、実績、フォーム改善 |
| 社内に実装担当がいる | 外部は調査・設計・レビュー中心 |
| 社内で直せない | 実装・入稿・検証まで含む契約 |
問い合わせが来ない原因がSEO以外にあるなら、先にホームページから問い合わせが来ない原因で切り分けてください。サイトそのものを作り直す側の金額はホームページ作成の費用、AI検索側の金額はAIO対策の費用相場で扱っています。AIOとは、AI検索の回答に使われやすくする対策のことです。
その金額を回収できるかを逆算する
上限が出たら、次はその金額が戻ってくるかを見ます。順位やアクセス数ではなく、問い合わせの件数で数えます。
たとえば月30万円を6か月なら、投資額は180万円です。必要な件数は、次の3つの式で出します。粗利、商談になる割合、受注する割合の3つを使います。
必要受注数 = SEO投資額 ÷ 1受注あたり粗利
必要商談数 = 必要受注数 ÷ 受注率
必要問い合わせ数 = 必要商談数 ÷ 商談化率これは成果を保証する式ではありません。投資の判断に要る仮説を、先にそろえるための式です。検索以外の流入や、社名で調べて来る人、既存の顧客もいます。検索経由だけに受注の全部を割り当てないでください。
初月は表示回数と順位が中心でかまいません。改善が進んだら、重要なページへの訪問、相談への案内のクリック、フォームの開始、実のある問い合わせへと見る場所を移します。アクセスが増えたのに対象外の相談ばかりなら、狙う語かページの約束がずれています。
自社でやる場合も費用はかかる
外注費をゼロにしても、次の6つは社内で発生します。
- 担当者の時間
- 調べるための道具の利用料
- 取材と社内確認
- 執筆と校正
- サイトへの反映
- 公開の承認
月40時間をSEOに使う担当者がいるなら、その人件費を金額に直します。その時間で回せたはずの他の仕事も、合わせて比べます。
| 内製作業 | 見落としやすいコスト | 内製向きの条件 |
|---|---|---|
| キーワード・競合調査 | 調査時間、判断ミス | 検索意図と事業優先順位を判断できる |
| 原稿制作 | 取材、校正、専門確認 | 現場知識と執筆時間がある |
| 技術改善 | 開発、検証、事故復旧 | CMSとコードを安全に変更できる |
| 効果測定 | 設定、集計、解釈 | GSC・アクセス・問い合わせをつなげられる |
| 継続改善 | 会議、承認、再制作 | 月次で改善判断する責任者がいる |
社内に事業の知識があるなら、設計と技術確認だけを外に出す分け方もできます。反対に、原稿の確認が社内で止まる会社は、記事単価が安くても公開まで進みません。ここは金額より先に決まる話です。
外注をやめたとき、何が自社に残るか。内製へ切り替える日のために、次の6つを契約書で確認しておきます。
- 調査データと、語を選んだ理由
- ページごとの目的と構成、原稿
- 公開した本文と画像の権利
- 実装した設定の説明
- 計測アカウントの管理権限
- 未実施の課題と、次の優先順位
契約が終わった日に計測の画面へ入れない、原稿を再利用できない、何を実装したのか分からない。この状態だと、払った分がそのまま消えます。「何をしてもらうか」と同じ重さで、「何が残るか」を先に決めてください。
この条件が出たら、その見積もりは見送る
記事の本数だけを約束する契約。本数が多くても、検索の需要と既存ページの重なりを見ていなければ資産になりません。
レポートだけで、直す人がいない契約。改善案が正しくても、サイトへ反映されなければ数字は動きません。
順位だけを成果にする契約。検索の量が小さい語や、客にならない語なら、1位でも問い合わせは増えないままです。
安いが、対象外が多い契約。次の5つが別料金なら、総額と社内の負担は増えます。
- 取材
- 図版
- サイトへの入稿
- 技術の修正
- 計測の設定
比べるときは、同じ成果物へそろえてから金額を並べてください。
EQUAL DESIGNの料金と、相談できる範囲
EQUAL DESIGNは、SEOだけの月額プランを料金表に載せていません。公開しているのは、ホームページ制作(Studio・ノーコード制作は300,000円から、オリジナルWeb開発は500,000円から。いずれも税別)と、サイト保守管理の月額5,000円(税別)です。制作には基本SEOと公開設定が含まれます。金額は料金表で確認できます。相談できるのは、次の範囲です。
- 今のサイトの技術的な詰まりを調べる
- どのページで何の語を狙うかを決める
- 記事と既存ページの原稿を作る
- サイト内の案内と、問い合わせまでの導線を直す
- 計測を設定し、数字を見る回を作る
記事で触れた施策を、すべて自社で引き受けるわけではありません。大規模なシステム改修や法務の確認が要る場合は、対応できる範囲を確かめたうえで外部の専門家へ切り分けます。順位や問い合わせ数は保証しません。実施する内容と評価の時期を決めてから進めます。
はじめの一歩は、今のサイトの診断です。止まっている場所が分かってから、必要な範囲だけを見積もります。上限をすでに計算しているなら、その金額の中で何ができるかをお伝えします。
よくある質問
SEO対策の費用は月いくらから始められますか?
公開されている月額型の下限は、月5万円前後です。ただし、その金額に何が含まれるかは会社ごとに違います。単発の診断で課題を絞れば、月額を始めずに済む場合もあります。
見積もりが月10万円と月40万円に分かれました。どこを見ますか?
まず、サイトを直す人が契約に入っているかを見ます。次に、記事の入稿と公開後の確認が別料金かを確かめてください。この2つで、総額の差はたいてい説明がつきます。
安いSEO会社は避けたほうがいいですか?
価格だけでは決められません。成果物、直す担当、修正の回数、計測の範囲が自社に合うかで見ます。契約外の作業を含めた総額がはっきりしているなら、選択肢になります。
まとめ|相場を見る前に、自社の上限を出す
SEO対策の費用は、相場表だけでは決まりません。1件あたりの粗利と、増やしたい受注数から、毎月出せる上限を先に決めてください。そのうえで、契約形態と対象範囲、成果物と実装の担当をそろえて見積もりを並べます。記事の本数を先に買うのではなく、診断で分かった課題だけを見積もると、使わなくていいお金が減ります。
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