目次
  1. ホームページ保守会社は月額料金だけで選びません
  2. 対応範囲と緊急時を比べる7基準
  3. 保守と運用改善を分けて見積もります
  4. 障害時の連絡から復旧までを決めます
  5. バックアップは復元できることまで確認します
  6. 契約前に同じ質問表で比べます
  7. よくある質問
  8. 他社が制作したホームページでも頼めますか
  9. 休日や夜間も対応してもらえますか
  10. バックアップがあれば必ず元に戻せますか
  11. 契約を終える時は何を返してもらいますか
  12. 保守会社と制作会社は分けてもよいですか
  13. まとめ|平常時と緊急時を一枚で比べます
  14. ホームページ保守会社選びに関する無料相談

ホームページ保守会社は、月額料金より先に、平常時と緊急時の対応範囲を同じ条件で比べます。

料金の安い契約でも、更新のたびに追加費用がかかる場合があります。障害(サイトが表示されないなどの不具合)の調査や復旧が、月額の外になっている契約も珍しくありません。金額だけを見ても、任せたい仕事が含まれているかは分からないのです。

この記事では、保守会社を比べる七つの基準を、候補の会社へそのまま渡せる質問の形で整理します。監視(サイトが正常に動いているかを定期的に確かめる仕組み)の有無だけでなく、通知後の初動(最初に原因を調べ始める対応)や復旧完了の条件まで確認できます。

あなたの会社では、サイトが止まった時に誰へ連絡するか決まっていますか?

ホームページ保守会社は月額料金だけで選びません

ホームページ保守会社は、月額料金より先に、平常時と緊急時の対応範囲を同じ条件で比べます。料金表で分かるのは金額だけで、困った時に誰が動くかは書かれていないからです。

保守料金は、更新の量やサイトの作りによって変わります。他社が制作したサイトを引き継ぐなら、開始前の調査費用が加わる場合も。金額の差には、こうした理由があります。安さだけで選ぶことは、その理由を確かめずに契約することと同じです。

比べる前に、保守の仕事を二つの場面へ分けてください。平常時は、文章の修正や画像の差し替えのように、期限に余裕のある作業。緊急時は、表示停止やフォームの不具合のように、今すぐ調べてほしい事態です。求められる速さが違えば、必要な体制も変わります。

平常時に困っていること緊急時に困っていること
お知らせを更新できないサイトが表示されない
写真の差し替えが遅い問い合わせが届かない
古い情報が残っている不審な変更が見つかった

自社の困りごとを二列に分けると、保守会社へ聞く内容が具体的になります。続く七つの基準は、この二つの場面を確認するための道具です。

対応範囲と緊急時を比べる7基準

ホームページ保守会社を七つの基準で同じ条件にそろえて比べる図
更新上限から改善提案まで、同じ条件で比べます。

比べる基準は七つです。更新上限、監視、復旧目標は前半で確認します。続けて、バックアップ、連絡時間、追加費用を見てください。最後に改善提案を比べます。どれも、見積もりを頼む時にそのまま聞ける質問の形にしてあります。

バックアップとは、サイトのデータの控えを別の場所へ保存しておくことです。同じ「保守」という名前でも、含まれる作業は会社ごとに違います。次の表を見積もり依頼へ添えると、各社の回答を同じ条件でそろえられます。

基準確認する質問あいまいな回答なら聞き直す点
1. 更新上限月に何回・何時間まで月額に含まれますか回数だけでなく作業時間の上限
2. 監視何を・どの間隔で確認しますか表示だけか・フォーム送信も試すか
3. 復旧目標受付後、いつまでに何を行いますか調べ始める時間と直し終える時間の目安
4. バックアップどこへ・いつ保存しますか復元を最後に試した日
5. 連絡時間いつ・どの方法で連絡できますか休日・夜間の受付と、実際に動き出す時間
6. 追加費用何が月額の外になりますか障害の調査・緊急作業の費用の決まり方
7. 改善提案毎月、何を見直しますか報告だけか・次に直す提案まで出るか

回答は口頭で済ませず、見積書や契約書のどの項目にあたるかまで確かめてください。書面に残らない約束は、担当者が変わると消えてしまいます。

七つすべてを広く含む契約が正解とは限りません。更新が少ない会社なら、軽い契約と緊急時の連絡先だけを組み合わせる方法もあります。逆に、問い合わせが売上へ直結するサイトでは、復旧目標と連絡時間を優先する判断になります。

保守と運用改善を分けて見積もります

保守は止めないための作業、運用改善は成果を高める作業として、見積もりを分けます。

保守の目的は、サイトを安全に使える状態へ保つことです。更新作業や不具合対応、更新プログラムの適用が中心になります。一方の運用改善は、読者が迷う場所を直して、問い合わせへ進みやすくする仕事です。

分け方主な作業確認する結果
保守更新、不具合対応、定期確認安定して使えているか
運用改善内容の見直し、導線改善、計測読者の行動が進んだか

二つを分けると、月額料金の差を自分で説明できるようになります。安い契約に改善提案が入っていないなら、必要な時だけ別に頼む選択も可能です。

月次報告の扱いも、ここで確認しておきましょう。受け取るだけの報告では、サイトは良くなりません。報告の中に「次に何を直すか」の提案があるか、その提案を誰が判断するかまで聞いてください。

保守より広い範囲を任せるかどうか迷う場合は、ホームページ運用代行の選び方が参考になるでしょう。

関連記事 / ホームページ運用ホームページ運用代行|保守・更新・改善を任せる前の7基準ホームページ運用代行へ任せる範囲を決めるために、保守・更新・改善の違いと契約前の7基準を解説します。記事を読む →

EQUAL DESIGNは現状を確認し、ホームページの設計・制作と公開後の改善を必要な範囲で提案します。法律判断や補助金申請、専門的なセキュリティ監査は、必要に応じて外部の専門家へ切り分けます。

障害時の連絡から復旧までを決めます

障害の通知から初動、復旧、報告までの責任を四段階で示す図
通知から報告まで、復旧完了の条件を先に決めます。

障害時は、連絡先だけでなく、受付後の初動と復旧完了の条件まで決めます。

連絡先が分かっていても、誰が原因を調べるかが決まっていなければ対応は止まります。サーバー会社(サイトのデータを預かる会社)と保守会社の間で、責任が行き来することも。そこで、緊急対応を四つの段階に分けます。

段階決めることあいまいなまま契約すると
1. 通知異常を誰が最初に見つけるか利用者からの指摘で初めて気づく
2. 初動誰が原因と影響を調べ始めるか連絡が会社の間を行き来して止まる
3. 復旧どの状態になれば完了か表示は戻ってもフォームが直っていない
4. 報告原因と再発防止を誰へ伝えるか同じ障害が繰り返される

各段階では、目標時間も聞いてください。「受付から何時間で調べ始めるか」「そこから何時間で復旧を目指すか」という数字です。時間を保証できない会社もありますが、その場合でも目安と連絡の順番は決められます。回答が契約書と対応方針のどちらへ書かれるかも、あわせて確認を。

たとえば、フォームだけが送れない障害。サイト全体は表示されるため、画面を見るだけの監視では気づけません。フォーム送信を定期的に試す契約か、利用者の連絡を待つだけかで、初動の速さは大きく変わります。

復旧完了の条件も、言葉にしておきましょう。「ページが表示された」だけでは、問い合わせ機能が直っていないかもしれません。「主要ページとフォーム送信を確認して完了」という形まで決めれば、認識のずれを防げます。

バックアップは復元できることまで確認します

バックアップは、保存先と頻度を確かめたうえで、復元できるかを定期的に試します。確認するのは、保存されていることではなく、元に戻せることだからです。

保存したデータがあっても、壊れていれば使えません。必要な画像や設定が含まれず、元の状態へ戻せない場合もあります。だから、保存と復元確認は別の作業として扱います。

情報セキュリティを担う公的機関のIPA(情報処理推進機構)も、安全なウェブサイト運用管理の確認項目で、ソフトウェアの定期更新やログの保管を継続して確認するよう求めています。

保守会社には、次の五つを聞いてください。

  • 何を保存するか(本文・画像・設定のどこまで含むか)
  • どこへ保存するか(サイトと同じサーバーか・別の場所か)
  • どの間隔で保存するか
  • 何日分まで残すか
  • 復元を最後に試したのはいつか

バックアップをサイトと同じサーバーだけへ置いていると、障害の時に一緒に失うおそれがあります。保存先が分かれているかは、特に重要な確認点です。

契約前に同じ質問表で比べます

候補会社には同じ質問表を渡し、含まれる作業と追加費用を同じ条件で比べます。回答だけでなく、証拠と未回答も同じ表へ並べて記録します。

いま手元にある見積書を並べたとき、同じ条件で比べられていますか? 会社ごとの提案書は、言葉も並び順も違います。そのまま読み比べると、似た作業が別物に見えたり、同じ「緊急対応」でも中身が違ったりするためです。質問表を先に渡せば、この読み違いを防げます。

質問表には、回答だけでなく証拠も残してください。作業報告の見本や障害時の連絡手順など、実物を見せてもらえるかどうかです。他社制作のサイトの場合は、開始前の調査で何を確認するかも聞いておきます。

質問A社B社確認できた証拠
月額に含まれる更新の回数と時間見積書の内訳
監視の対象と間隔監視項目の一覧
障害受付後の初動と目標時間連絡手順
復旧完了の条件対応方針
バックアップの保存先と復元確認作業報告の見本
月額の外になる作業と費用料金表
月次報告と改善提案の中身報告書の見本
解約時の権限とデータの引き渡し契約書

上の表は、七つの基準に解約時の引き渡しを1行だけ足した形です。契約を終える時に管理画面の権限やデータが戻らないと、次の会社への引き継ぎが止まってしまうためです。

未回答の欄は、「安い」という意味ではありません。責任がまだ決まっていない状態です。空欄のまま契約せず、誰がいつ決めるかを確認しましょう。

ホームページ改善チェックリストも使うと、保守を整えた後に直したい課題を分けられます。

関連記事 / Website Improvementホームページ改善チェックリスト|問い合わせにつながる優先順位の決め方自社サイトを10項目で点検するだけで終わらせず、問い合わせ改善のために何から直すべきかを5層で整理するチェックリストです。記事を読む →

よくある質問

契約前に、最低期間と解約時のデータ返却を確認します。ここでは、契約前に迷いやすい点へ短く回答します。

他社が制作したホームページでも頼めますか

会社とサイトの作りによります。開始前に、管理画面の権限やプログラムの状態を調べる場合があります。初期調査の費用と、引き受けられない条件を先に確認してください。

休日や夜間も対応してもらえますか

契約内容によります。連絡を受け付ける時間と、実際に調査を始める時間は別物です。分けて確認したうえで、追加費用が発生する条件も見てください。

バックアップがあれば必ず元に戻せますか

必ず戻せるとは限りません。保存対象が足りない場合や、データ自体が壊れている場合があるためです。復元を試した日と、その結果を確認しましょう。

契約を終える時は何を返してもらいますか

管理画面の権限と保存データが基本です。契約中に作った画像や文章、設定情報の扱いも決めておく必要があります。契約書のどこに書かれているか、締結前に確かめてください。

保守会社と制作会社は分けてもよいですか

分けても構いません。ただし、障害時にどちらが最初に調べるかは決めておきます。責任の空白も重複も、どちらも復旧を遅らせるためです。

まとめ|平常時と緊急時を一枚で比べます

平常時の作業と緊急時の責任を一枚にまとめると、料金差の理由を説明できます。

七つの基準が確かめるのは、月額に含まれる作業の範囲と、障害が起きた後の責任のありかです。特に、監視があることと復旧されることを同じ意味にしない。これが、この記事で一番伝えたい判断です。

最初の一歩は、現在の管理方法と困っている更新を書き出すことです。書き出した内容が質問表の土台になり、候補の会社へ具体的な質問ができるようになります。

保守契約の広さではなく、自社が困る場面を解決できるかで選んでください。

ホームページ保守会社選びに関する無料相談

ホームページ保守会社を比べても決めきれない場合は、現在のサイトと困っている更新から一緒に整理します。

EQUAL DESIGNでは、現在のサイトの状況と事業の目的を確認し、必要な制作と公開後の改善を分けてご提案します。

24時間の監視や復旧時間は無条件に保証しません。専門的なセキュリティ監査も外部の専門領域です。今の契約で足りない部分を知りたい段階でも構いません。

ホームページ保守会社の見積もりを比べたい方は、無料相談をご利用ください。