目次
ホームページ制作の補助金は、制度名ではなく対象者と事業目的から確かめます。候補が見つかっても、制作費のすべてが対象になるとは限りません。申請前に次の点を確認しましょう。
- 所在地
- 業種
- 制作の目的
- 委託先の条件
- 着手できる日
- 対象になる経費
- 先に支払う自己負担
この記事では、2026年に確認できる公的な情報を基に、使える制度を見分ける7条件を解説します。補助金が使えない場合にも、ホームページ制作を止めずに見直す方法が分かります。
あなたの会社は、補助金の名前から探し始めていませんか?
ホームページ制作の補助金は制度名だけで選びません
ホームページ制作に使える制度は、会社の所在地と制作目的を先に確認して選びます。
検索結果には「ホームページ制作に使える補助金」を紹介する記事が並びます。ただし、同じ名前の制度でも年度ごとに公募内容は変わります。全国向けと自治体向けでは、対象者や使える経費が異なるためです。
たとえば、デジタル化・AI導入補助金2026は業務用ソフトウェアなどの導入を支える制度です。一方、公式FAQではホームページ制作とECサイト制作は対象外と明記されています。
デジタル化・AI導入補助金2026の公式FAQ※で対象外を確認できます。制度名に「デジタル化」が入っていても、ホームページ制作へ使えるとは限りません。
また、自治体の制度は地域と業種を細かく限定する場合があります。大垣市の令和8年度制度は、西美濃3市9町に本社を置く中小の製造業者に限られます。さらに、制作をソフトピアジャパンエリア内の企業へ委託することも条件です。
大垣市のホームページ・動画制作支援事業補助金※を見ると、地域制度は所在地だけで判断できないと分かります。
「補助金があるか」ではなく、「自社と今回の制作が条件に合うか」を確認するのが出発点です。
使える制度を見分ける7条件

使える制度は、所在地と業種を確認したあと、制作目的や対象経費を順に照合すると見分けられます。
確認する順番は次の7つです。
| 条件 | 確認すること | 合わない場合の判断 |
|---|---|---|
| 1. 所在地 | 本店や事業所が対象地域にあるか | 全国制度か別の地域制度を探す |
| 2. 業種 | 対象業種と事業規模に合うか | 対象外なら申請しない |
| 3. 制作目的 | 販路開拓や業務改善などの目的に合うか | 目的を補助金へ無理に寄せない |
| 4. 委託先 | 制作会社の所在地や登録条件があるか | 条件を満たす委託先か確認する |
| 5. 着手日 | 契約、発注、支払いを始めてよい日か | 交付決定まで着手を待つ |
| 6. 対象経費 | 制作、撮影、広告などの区分が対象か | 対象外の費用を分ける |
| 7. 自己負担 | 先払いと対象外費用を負担できるか | 制作範囲や時期を見直す |
この順番には理由があります。対象者でなければ、見積を細かく分けても申請できないからです。対象者を確認したあとに、事業目的と経費を照合すると無駄な準備を減らせます。
4番目の委託先は、制度の案内を読み飛ばすと気づきにくい条件です。先ほどの大垣市の制度のように、委託先の所在地まで指定する制度があります。制作会社を決めてから気づくと、選び直しか自費かの二択になります。
条件は制度の案内ページだけで決めません。最後は当年度の公募要領と申請窓口で確認します。公募期間中でも、予算や受付状況によって終了する場合があるためです。
2026年に候補となる制度を目的別に比べます
候補となる制度は、ホームページを作る目的ごとに比べます。
販路開拓を目的にする場合
小規模事業者持続化補助金は、経営計画に基づく販路開拓などを支える制度です。ホームページは単独の目的ではなく、販路開拓の取り組みの一部として位置づけます。
小規模事業者持続化補助金 第20回の公募要領※には対象者や申請手順が掲載されています。事業計画、対象経費、実施期間を一緒に確かめてください。
第20回の申請受付は2026年11月5日から12月15日までです。補助率は3分の2で、補助金の上限は50万円です。この要領には、ホームページの費用に関する主な条件が3つ載っています。
1つ目は、ウェブサイト関連費だけでは申請できないことです。ほかの経費と一緒に申請します。2つ目は、この費用で受け取れる補助金が30万円(税込)までという上限です。使ってよい経費の上限ではありません。
補助率が3分の2なので、ウェブサイト関連費が45万円あたりで補助金が30万円へ届きます。そこから先は経費を増やしても、この区分で受け取れる額は変わりません。
3つ目は、税抜き50万円以上でサイトを作る場合の縛りです。そのサイトは「処分制限財産」に当たり、補助金を受け取った後も譲渡や廃棄に事務局の承認が要ります。期間は通常、取得日から5年間です。
つまり、制作費の全額を持続化補助金でまかなう計画は立てられません。足りない分は自費として、先に見積もりへ入れておきましょう。条件は回ごとに変わるので、申請する回の要領で同じ3点を確かめてください。
ホームページを新しくするだけでは、事業目的との関係が弱くなります。誰へ何を伝え、どの行動につなげるのかを計画へ落とす必要があります。
地域の産業支援を利用する場合
自治体の制度は、自社の地域と業種が合う時に候補になります。
大垣市の制度は、初めてのホームページ制作が対象です。既存サイトの全面リニューアルもここに含まれます。販路開拓を目的とした動画制作も対象になります。対象企業も委託先も申請時期も限られるため、他地域の会社が同じように使える制度ではありません。
市区町村名と「ホームページ 補助金」で探す時は、公式サイトへ戻って当年度の情報を確認します。前年の記事だけで判断すると、受付終了や条件変更を見落とします。
業務用ソフトウェアの導入が中心の場合
デジタル化・AI導入補助金2026では、ホームページ制作とECサイト制作は対象外です。
業務用ソフトウェアの導入と、会社案内のホームページ制作は目的が違います。両方を同じ見積へまとめると、対象経費を誤解しやすくなります。必要な制作は別に見積もりましょう。
制度の最新情報は、中小企業庁の補助金情報※から公式ページへ進むと確認できます。
申請前に制作の目的と見積を分けます

申請前には、補助対象の経費と、成果に必要な制作を別々に整理します。
補助対象かどうかと、成果に必要な制作範囲は別の表で管理します。
この分け方は、補助金の採否でサイトの目的が変わるのを防ぐためです。申請できる金額に合わせて制作範囲を決めると、成果に必要な写真や原稿まで削ることになります。先に必要な範囲を決めてから、どこを申請へ乗せるかを選びましょう。
| 制度の対象を確認する表 | サイトに必要な制作を決める表 |
|---|---|
| 対象者、対象経費、実施期間 | 読者、ページ、文章、写真、問い合わせ導線 |
| 補助率、上限、支払時期 | 見積、担当、公開日、公開後の更新 |
| 証拠書類と報告方法 | 成果を測る方法と改善日 |
二つの表を作ったら、共通する項目だけを申請用の見積へ移します。対象外でも必要な制作は、自費で行うか、時期を分けるかを決めます。
金額を入れると分け方がはっきりします。制作費が80万円で、そのうち45万円をウェブサイト関連費として申請したとします。補助率が3分の2なので、受け取れる補助金は30万円です。残りの50万円は採択されても自費で、しかも補助金は後払いなので、80万円を先に用意します。
ホームページの費用を考える時は、ページ数だけでなく、情報設計や文章、写真の準備も確認します。ホームページ制作の費用を決める考え方も合わせてご覧ください。
現在の事業状況と制作目的を確認し、制度の対象可否とは分けて必要なホームページの範囲をご提案します。
交付決定前の契約と着手を避けます
契約や発注は、制度が認める着手日を確認してから行います。
交付決定前の契約や発注が対象外になる制度があるため、着手できる日を公募要領で確かめます。急いで動いた分だけ、補助の対象から外れることになります。
申請書を出した日と、事業を始めてよい日は同じとは限りません。制作会社へ正式に発注する前に、契約、着手、支払いの扱いを窓口へ確認してください。
制作日程には審査期間を入れます
補助金を使うなら、制作日程へ申請と審査の時間を加えます。
公開希望日から逆算してすぐ発注すると、交付決定前の着手になるおそれがあります。採用や新サービスの開始日が決まっている場合は、補助金を待つ案と自費で進める案を比べましょう。
ホームページ制作の期間と進め方を確認すると、準備から公開までの予定を分けやすくなります。
後払いに備えて資金を確認します
持続化補助金は後払いなので、制作費を先に支払える資金を確認します。
採択されても、補助金が制作会社への支払いより先に入るわけではありません。対象外経費や税の扱いも含め、必要な現金を見積もります。入金時期は当年度の公募要領と事務局の案内で確認してください。
補助金が使えない時は制作範囲を見直します
補助金が使えない時も、事業に必要なホームページなら目的と範囲を見直して進められます。
補助金が使えなくても、公開目的と最低限の制作範囲が決まっていれば計画を見直せます。費用の出どころが変わっても、決める順番は同じです。
たとえば、問い合わせ獲得が目的なら、会社案内の全ページを一度に作る必要はありません。対象サービス、選ばれる理由、事例、問い合わせ導線を先に整える方法があります。
反対に、採用と営業の両方を一つの小さなページへ詰め込むと、読者が迷います。目的ごとに必要な情報を整理し、公開後に追加できる設計にすると費用を調整しやすくなります。
「補助金がないと作れない」と考える前に、今のサイトで失っている機会を確認してみませんか。問い合わせ先が分かりにくい、事例が古い、スマートフォンで読みにくいなど、先に直せる課題もあります。
よくある質問
ホームページ制作の補助金で迷いやすい点を、短く回答します。
どの補助金でもホームページ制作費を申請できますか
いいえ。制度ごとに対象者、事業目的、対象経費が異なります。デジタル化・AI導入補助金2026のように、ホームページ制作を対象外とする制度もあります。
採択されてから制作会社を探しても間に合いますか
公募前に相談し、目的と概算範囲を整理しておくと進めやすくなります。ただし、正式な契約や発注は着手条件を確認してから行います。
補助金が不採択なら制作は中止するべきですか
中止と決める必要はありません。事業に必要なページを絞り、公開時期や制作順を変える方法があります。補助金の採否と、サイトが必要かどうかは分けて判断します。
EQUAL DESIGNは補助金申請を代行しますか
申請そのものは扱いませんが、制度が使えるかどうかとは別に、必要な制作範囲は一緒に決められます。
EQUAL DESIGNは補助金申請を代行せず、ホームページの設計と制作を支援します。法務、セキュリティ監査、翻訳証明は、それぞれの専門家へご相談ください。
まとめ|制度がなくても必要なサイトを先に決めます
ホームページ制作の補助金は、7条件を順に確認すると使えるかを判断しやすくなります。
次の7条件を確かめましょう。
- 所在地
- 業種
- 制作目的
- 委託先の条件
- 着手してよい日
- 対象になる経費
- 自己負担
その上で、補助対象の表と成果に必要な制作の表を分けます。
制度に合わせて不要なサイトを作るのではなく、事業に必要な情報と導線を先に決めることが大切です。補助金が使えない場合も、範囲や時期を見直せば制作計画は立てられます。
ホームページ制作の補助金に関する無料相談
ホームページ制作の補助金を調べても、自社が対象か、どこまで見積へ入れるか迷うことがあります。
EQUAL DESIGNでは、現在の事業と制作目的を伺います。必要なページと公開希望日を確認し、補助金の有無とは分けて制作範囲をご提案します。
EQUAL DESIGNは補助金申請を代行せず、制度の有無に左右されない制作範囲を一緒に整理します。制作会社へ相談する前に何を整理すればよいか、という段階からでも構いません。ホームページ制作の補助金と制作計画を分けて考えたい方は、無料相談をご利用ください。










