目次
  1. 建設業のサイトは誰からの連絡を増やすかで変わる
  2. 元請けが確かめる施工実績を揃える
  3. 求職者には職種ごとの働き方を伝える
  4. 施工写真が届いてから公開されるまでを決める
  5. 制作会社には同じ条件で見積もりを頼む

建設業のホームページ制作を頼むとき、施工実績、採用情報、会社案内を一度に整えようとしていませんか。必要なページを先に並べても、誰からどんな連絡を増やしたいのかが曖昧だと、情報の集め方も更新の担当も決まりません。

発注前に決めたいのは、元請けからの受注相談と求職者からの応募のどちらを優先するかです。 両方を扱う場合も、閲覧者ごとに必要な証拠と問い合わせ先を分けます。そのうえで、施工実績の入力項目、採用情報、写真の受け渡し、見積もりの条件を一枚ずつ揃えると、制作会社へ具体的に相談できます。

この記事では、土木・設備工事会社でホームページの新規制作を任された方に向けて、社内で用意する情報と制作会社へ確認する範囲を整理します。建設会社への支援実績や、公開後の成果を保証する内容ではありません。

建設業のサイトは誰からの連絡を増やすかで変わる

元請けは施工実績から受注窓口へ 求職者は職種と勤務地から採用窓口へ
元請けは施工実績から受注窓口へ 求職者は職種と勤務地から採用窓口へ

受注と採用のどちらを先に見せるかは、ホームページの入口を決める判断です。元請け企業と求職者では、会社を信頼するために見たい情報も、最後に取りたい行動も異なります。

建設・建築業向けの制作事例では、顧客と学生のように異なる閲覧者へ別の情報を用意する考え方が示されています。そこで発注前は、次のように目的を分けてみてください。

閲覧者先に確かめたいこと用意する情報主な問い合わせ先
元請け企業対応できる工事と体制施工実績、対応工種、対応地域、会社情報受注や協力会社に関する窓口
求職者自分がどこで何をするか職種別の仕事内容、勤務地、働き方、選考の流れ採用窓口
地域の関係者会社の所在と事業内容会社概要、許認可など自社で公開を決めた情報、連絡先代表窓口

両方を同じ一文で呼び込むより、入口と連絡先を分けたほうが次の行動を選びやすくなります。 たとえば受注を優先するなら、トップページから施工実績と対応工種へ短く進める構成にします。採用を優先するなら、募集中の職種と勤務地へ先に進める構成が候補です。

ここで決めるのは、片方をホームページから消すことではありません。トップページの最初に誰へ何を伝えるか、社内で用意する資料をどちらから揃えるかという優先順位です。

要望が頭の中にあっても、ページ構成や見た目へ落とせず制作の最初で止まることがあります。EQUAL DESIGNでは、要望や参考サイト、色の好みを受け取り、構成と画面見本へ落として確認する進め方を取っています。建設業のサイトでも、まず元請け用と求職者用の情報を分けると、画面で何を優先するか相談しやすくなります。

元請けが確かめる施工実績を揃える

施工実績は、写真だけでなく自社が何を担当した工事なのかを元請けが判断できる情報まで揃えます。大きな写真を並べても、工種や役割が分からなければ、自社へ頼める範囲を判断できません。

実績を集めるときは、次の入力表を案件ごとに作ると整理しやすくなります。

入力項目書く内容社内で確かめること
工種土木、電気、空調、管工事など実際の区分自社の呼び方と発注側に伝わる表現が一致するか
自社の役割元請、下請、施工管理、特定工程の担当など契約や実態と異なる書き方になっていないか
工事の地域都道府県や市区町村など公開できる範囲現場を特定されても問題ないか
工期年月や期間など公開できる範囲発注者や関係者の情報と矛盾しないか
写真完成、作業中、設備など掲載する画像発注者や関係者の公開許可が取れているか
説明課題、担当内容、工事後の状態確認できない成果や評価を足していないか
問い合わせ先この工種の相談を受ける窓口担当者が不在でも受けられるか

公開できない情報は、空欄のまま制作会社へ渡すのではなく「非公開」と書いておきます。写真を載せられない案件も、公開できる工種や担当範囲だけで実績として説明できる場合があります。どこまで出せるかを発注者や関係者へ確認し、自社だけで判断できない情報は公開しない進め方が安全です。

施工実績を増やし続ける予定なら、最初の数件だけを整えるのでは足りません。次の現場でも同じ項目で情報を受け取れる形にすることが、公開後の更新につながります。 現場名、工種、役割、地域、写真の許可、説明の確認者をひな形にしておくと、担当者が替わっても集める情報が揺れにくくなります。

求職者には職種ごとの働き方を伝える

採用情報は、会社全体の魅力だけでなく応募する職種ごとの仕事内容と勤務地を分けて伝えます。現場監督、施工管理、作業員、営業、事務では、入社後に知りたい内容が違うからです。

求人票の文章をそのまま一つのページへ貼る前に、職種ごとに次の表を埋めてみてください。

職種主な仕事内容勤務地と移動入社後の教わり方応募先
施工管理担当する工種、現場での役割、書類業務拠点、担当エリア、直行直帰の扱い誰と現場へ入り、何から覚えるか採用フォームまたは採用担当
現場作業担当する作業、使う設備や道具集合場所、現場の範囲、移動方法未経験時の流れ、資格取得の扱い採用フォームまたは採用担当
営業顧客、提案する工事、引き継ぎの範囲拠点と訪問範囲同行や案件の引き継ぎ方法採用フォームまたは採用担当
事務書類、電話、現場との連絡など担当範囲勤務地と勤務時間使用する仕組みと引き継ぎ採用フォームまたは採用担当

表の内容は、実際の募集条件に合わせて書き換えます。特に「現場の仕事」とひとまとめにせず、職種名、担当する仕事、勤務地、応募先を対応させることが大切です。

待遇や制度を並べるだけでは、求職者は自分の一日を想像できません。写真を使う場合も、何の場面なのか、どの職種の人なのかを説明します。募集していない職種の写真を大きく見せると、応募後に認識がずれる原因になりかねません。

採用情報を公開する前に、現場責任者と採用担当の両方で確認する方法も決めておきましょう。現場の説明は合っていても、募集条件や応募先が古いままということがあるためです。

施工写真が届いてから公開されるまでを決める

写真と説明を集め 公開可否を確認してサイトへ反映する
写真と説明を集め 公開可否を確認してサイトへ反映する

施工写真の更新は、撮る人から公開する人までの受け渡しを先に決めると続けやすくなります。更新機能があるだけでは、写真や説明が担当者へ届かなければ実績は増えません。

CMSとは、専門的なコードを書かずに記事や実績を管理しやすくする仕組みです。たとえばStudio CMS※の公式ページでは、共同編集、編集権限の設定、公開日時の予約が案内されています。ただし、どの仕組みを使う場合も、社内の担当分担は別に決める必要があります。

役割担当者渡すもの期限
撮影者現場で写真を撮る人公開候補の写真と撮影日現場完了から何日以内か
情報提供者工事内容を説明できる人工種、役割、地域、説明の材料写真と同時または確認日まで
承認者公開してよいか決める人公開可否と修正内容更新予定日の何日前か
更新担当サイトへ反映する人確定した写真と文章月次、案件完了時など
受付担当連絡を受ける人問い合わせ内容の共有先受信後の社内ルールに合わせる

この表は、特定の仕組みを導入すれば自動で解決するという提案ではありません。更新機能と担当分担を一緒に決めるための記入例です。

社内で更新する場合は、誰がどの項目を編集できるか、公開前に誰が確認するかを制作会社へ伝えます。更新を制作会社へ頼む場合は、依頼方法、含まれる回数、反映までの日数、別途費用になる作業を見積もりで確かめましょう。

更新の頻度だけで検索結果や問い合わせが伸びるとは限りません。公開後は、施工実績が探されている工種と合っているか、問い合わせ先まで進めるか、古い募集情報が残っていないかを確かめます。

制作会社には同じ条件で見積もりを頼む

見積もりは、合計金額だけでなく同じ作業範囲に揃えて比べます。 ページ数が同じでも、原稿作成、撮影、更新機能、公開後の運用が含まれるかで必要な費用は変わるからです。

制作会社へ渡す依頼票には、次の項目を入れてください。

確認項目自社の希望見積もりで確認する内容
目的受注、採用、または両方優先する閲覧者が構成へ反映されるか
ページ会社案内、施工実績、採用、問い合わせなどページ数と、実績詳細の数え方
原稿自社で用意、整理を依頼、作成を依頼取材、執筆、修正が含まれるか
写真手元の写真を使用、撮影を依頼撮影日数、地域、画像の補正が含まれるか
更新社内で更新、制作会社へ依頼更新機能、操作説明、更新代行の範囲
問い合わせ受注、採用、代表窓口を分けるフォーム数、通知先、公開後の変更方法
公開後保守や修正を相談月額費用、含まれる作業、別途費用
金額予算の上限税込みか税別か、初期費用と運用費の区別
時期公開したい時期と理由原稿や写真を渡す期限、確認日、公開予定日

公開されている他社の料金例は、その会社のページ数と制作内容に対する金額です。自社の見積もりへそのまま当てはめず、税、ページ数、含まれる作業、公開後の費用を揃えて見てください。

見積もりを頼む前に、次の項目が埋まっているか確認しましょう。

  • 受注と採用のどちらを優先するか決めた
  • 元請け向けの施工実績を数件分整理した
  • 募集する職種ごとに仕事内容と勤務地を分けた
  • 写真の撮影者、情報提供者、承認者、更新担当を決めた
  • 原稿、撮影、更新代行、公開後の費用を見積もり項目に入れた
  • 現在のサイトがある場合はURLを控えた

すべてが決まっていなくても相談はできます。ただし、空欄は「未定」と書き、制作会社と一緒に決めたい項目として渡しましょう。内容が固まっていないことと、判断する項目が見えていないことは違います。

建設業のホームページ制作について相談するときは、受注と採用のどちらを優先するか、更新担当の有無、現在のURLを添えてください。EQUAL DESIGNでは、確認した条件をもとに、ページ構成と制作方法を一緒に整理します。特定業界での成果や、撮影など個別の作業範囲は、要件を伺ったうえで確認します。

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